お墓の豆知識 – 失敗しない墓石選び

「どうすれば失敗せずに購入できるの?」

どうすれば高い買い物「墓石」を、失敗せず、後々後悔しない購入ができるのか?
墓石を建立すること自体、大抵みなさん初めてのことなので分からないことだらけではないでしょうか?
よくある墓石にまつわるトラブル例を参考にして、納得&満足できる墓石建立を成功させましょう。

トラブル例その1 「高級品」=「間違いない or 失敗しない墓石」?

答えは残念ながら「NO」です。大島石や庵治石など、歴史のある有名な石種には等級に違いはあれ高価な物が多いことは事実ですし、墓石の造りや仕上げ、オプションなどによって価格が高くなることもまた事実。


もちろん安すぎる墓石も考えものですが、「高級品」=「間違いないor失敗しない墓石」という図式は、必ずしも成立しません。この図式を成立させるためには、墓石を販売する側が正直で、これまでの確かな取扱実績など信頼性の高さが重要です。

というのも、悪質なケースでは歴史のある有名な石種=高価であることや、石についての知識のない素人目では破損の元になるキズやカサネに気付かないことを利用して、石の等級を誤魔化して粗悪品を特級品として扱う。本来なら売り物にならない(できない)キズ物を完全な状態の物と同じ価格で販売する。何か問題が起こった頃にはクレームをつけようにも店をたたんでいなくなっている…というような悪質なケースがあるからです。


やはり建ててしまえばそれで終わりではなく、その後何代ものおつき合いをすることになるかもしれない物だけに、間違いない墓石を手に入れるためにも信頼できる石材店選びが重要です。

カサネ(不純物の混ざった境目)
カサネ(不純物の混ざった境目)

カサネに水が浸透しサビが浮いた例
カサネに水が浸透しサビが浮いた例
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トラブル例その2 外国産を「日本国産」と偽って売っているケース

上で紹介した「高級品=間違いないor失敗しない墓石?」と、内容的に近いケースですが、石についての詳しい知識をお客様が持っていないことを利用した非常に悪質なケースです。

「○○産の△△石がいいんだよ~」というように「ブランド」として名前を知られている石でも、なぜその石が墓石として人気があるのか?とか、なぜ昔から墓石として使われ続けてきたのか?ということは知られていないのが現実です。

石種の人気を左右することの代表格として色や石目が挙げられますが、「これらのことだけ」に注目すれば国産・外国産を問わず、人気のブランド石と同じような色や石目の物はあります。物によっては私たち石のプロの目でも判別が難しい物もあるぐらいなので、素人目での判別はまず無理です。

「見た目が同じで安いならお買得じゃないの?」と思われるかもしれませんが、石の良し悪しを決定付けるのは見た目だけではありません。
むしろそれ以上に重要なのが「硬度」と「吸水性」。
墓石の人為的な理由以外で起こる破損の筆頭として「風化」や、石の内部から割れる「破断」が挙げられます。石の硬さを示す硬度が低ければ風化の進行が早く、吸水性が高ければ目に見えないレベルの微細なキズでも墓石の割れやカケの原因となるため重要です。

見た目も硬さも吸水性も同じなら「騙されたかもしれないけど得したよ~」と喜べるかもしれません。

…が、残念ながらそんなうまい話は、まずありません。
「日本国産」と偽って売られていた墓石を購入してから2~3年後に変色や破損が確認されたケースもあります。

これらの対策としてお客様が安心して良質な石材・墓石と巡り合えるように、三秋では日本石材産業協会認定の「石材産地証明書」を発行し、石材の産地が確かであることを保証しています。

硬度が低いとキズになりやすく風化の進行も早くなります。
硬度が低いとキズになりやすく
風化の進行も早くなります。

微細なキズから水が浸透し、見た目に分かるキズからヒビに。
微細なキズから水が浸透し、
見た目に分かるキズからヒビに。

日本石材産業協会認定石材産地証明書
日本石材産業協会認定
石材産地証明書
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トラブル例その3「加工が日本国内か中国か分からない」ケース

このトラブル例はトラブル例1や2とは少し異なるケースです。例えば、「高級石材を使用し国産で値段も他社より安い」という墓石を買う側とすれば嬉しいことばかりの内容。
上の例の場合、どこが問題で、どこに注意する必要があるのででしょうか?


注意する必要があるのが「国産」という部分。

トラブル例として報告されているケースは、「国産」とされていて、実際に国産の石材で作られていても、墓石の製造は国外(主に中国など)で行われているというケースです。


国外で作られた墓石の多くは工程の多くを機械化し、大量生産することでコストを抑え、これまでの国産墓石では考えられないような価格で販売されています。

施主様の考え方次第では国外生産品もまた墓石購入の選択肢の1つと言えますが、それぞれ性格の異なる石の特徴を熟知した職人たちの手で1つ1つ仕上げられた墓石が持つクォリティや耐久性、美しさではどうしても劣ります。
何よりこのケースの問題点は「外国製」の墓石を「国産」という言葉を利用して、通常の「国内生産品」と同じような価格で販売していること。仕上げの精度などから起こる耐久性の問題(割れやカケなどの破損)等が考えられます。


このようなケースで後悔しないためには、国内に確かな加工工場を持った石材店で墓石を購入すること。
購入される前にその石材店が自前の加工工場を持っているかどうかを確認されることをお勧めします。

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