ごあいさつ

お墓参りとは『心の浄化』

明治35年に井原市で初代が墓石の製造を始めてから百有余年。
石の産地として数々の有名な石種を産出することで知られる岡山県で経験を積み上げてまいりました。地域の皆様に愛され時を刻み、この地における石材加工の「老舗」としての現在へと至ります。
さて、お墓参りとは皆様にとってどのようなものでしょうか?
お参りする時そこにある心…ご先祖様を敬い感謝する気持ち、愛おしい家族を想う気持ち…こうした美しい心や想いを持ち、ご先祖様と向かい合うことができる大切な時間。ご先祖様と今を生きる私たちをつなぎ、心を浄化してくれるのがお墓参りなのだと私は思います。



『国産墓石』をおすすめする…その理由とは?

私たちが住む日本という国は、春・夏・秋・冬というはっきりとした「四季」が存在する島国ですこの長く伸びた日本列島の南北では、気候や一年間を通しての気温・湿度に大きな高低差が生じます。
この高低差というものは、石という素材の吸湿性・耐熱性・耐久性などに私たちの想像以上の影響を及すため、風土に馴染まない石材の場合は黄ばみ・割れなど様々な劣化の原因につながることが知られています。

一方、日本の風土に育まれてきた良質な石材…つまり国産石材の場合は、長い時を経ることによって色や外観に深みを増したり、四季の変化に耐え続ける堅牢(けんろう)さなどのメリットが時間の経過と共に浮き出てきます。
これらのことは、100年以上採掘され続けている丁場(採掘場)から、現在名前を知られるほとんどの石材が採掘されているという歴史を見ても、信頼性の高い優れた物であることがうかがえます。

私たちが国産石材にこだわる理由は、こうした国産石材の持つ優れた耐久性などの面も当然ありますが、もう一つ精神的な面からも国産の石を墓石として使って頂きたいという想いがあります。
それは「日本で生まれ育ったからこそ、日本(ふるさと)の石に永遠の安らぎを託したい。」ということ。
手を合わせていただく物だからこそ、お客様にも、そのご先祖様にも喜んで頂けるような墓石づくりを目指す気持ちは、当社の初代が自然石に観音像を刻んでいた当時から現在まで一切変わらぬ想いです。

平成24年10月
取締役社長 井上昌次郎